2006年11月08日
8年ぶりの、チューリッヒ
11:10amに日本を出たのに、
すごいスピードで太陽が暮れていきます。
ただいまシカゴに向かう全日空機の中です。

ここでちょっと、まとめて更新を。
10月18日、
スイスのZurich。

この町に集まったのは、
イギリスからピーター・モリニュー、
アメリカからアレックス・リゴプロス、
そして日本から松浦雅也と、僕。
Brunoの司会で、Gamehotelというトークショウ。

Zurich。
英語で言うと、「ズーリック」。
日本語で言うと、「チューリッヒ」。
保険でお馴染み。人口約30万人。
この町は、僕にとって特別な思い出がある。
その特別な場所に、約8年ぶりの凱旋。
実は、Rezの発想は
今から12年前の1994年に
この街を訪れたときから始まった。
1993年のある日、
東京の僕のオフィスに突然、二人のスイス人が訪れて、
とあるビデオを僕に見せた。
そこに映っていたのは、
まだ始まったばかりのテクノ&レイヴの祭典、
「Street Parade(ストリート・パレード)」。
その一年後、僕は実際にチューリヒを訪れ、
初めてこの目でレイヴというものを見た。
その体験は僕の脳の中で新しい化学反応を起こし、
新しいクリエイティブの命を授かった。
それが、数年後、
Rezというゲームに結実した。

それ以来、僕の生涯の親友になった
PeteとPablo という2人のスイス人は、
一人はニューヨークでCGアーティストとして、
もう一人はチューリッヒの’Cycle Shark’という
マウンテンバイク屋のオーナーとして、
世界を旅し続けている。
という訳で、
8年ぶりのチューリッヒは、
感謝というか、再認識の旅でありました。
Thank you, Zurich.
Thank you, Pete & Pablo.

そういえば、
このトークショウの司会者であるBrunoから聞いた
印象的なエピソードをひとつ。
先日彼は、末期ガンの友人を亡くしたのだが、
最後、病床にいる友人と、ずっとスカイプしていたそうだ。
スカイプとは、インターネットの無料通話サービス。
病床の親友が、起き上がれなくても、
寝てても、手が動かなくても、
ヘッドセットを頭につけたままにして、
寝息をずっと聴きながら、
One to Oneで、四六時中、会話しながら、
最後、魂が燃え尽きるまでオンライン状態にしていたそうな。
返事がなくなるまで。
悲しい話だけど
美しい話だ
と、僕は思った。
彼はきっと、最期まで孤独じゃなかっただろう。
テクノロジーは僕らの意識をつなげ、
孤独から開放し、
鎮魂する。
500年くらい生きたら、人間の何が見えるのだろう?

急速に暗くなってきた。
地球の夕焼け。

チューリッヒはきっと、これから一日が始まる。
Peteにこの写真をメールしてみよう。







